税務調査の実態とは!?
税務調査未経験者の方のために、税務調査の流れを簡単に書きます。
税務調査の日程は、大体、2日間です。場合によっては、1日で終わることもあります。
かかる時間は朝の10時からお昼を挟んで夕方4時くらいまでです。
まず、10時くらいに税務調査官(通常1人か2人)が来社します。
いきなり、書類などの調査が始まるわけではなく、最初は社長及び会社のプロフィールの聞き取りです。
社長は以前、どのようなお仕事をされていたのですか?
なぜ、この会社を始めたのですか?
取り扱い商品について。
会社の特徴。
最近は、どうですか?
などなど。世間話を交えながら、なごやかなひとときです。
なごやかなのですが、この世間話の中に、引っ掛け問題さながらの引っ掛け質問が隠されている場合がありますので、注意が必要です。
社長さんにも色々なタイプの社長さんがいらっしゃいます。
おしゃべりが好きな社長さんは、気をつけてください。
必要以外のことをしゃべって、午後からの帳簿調査、資料調査のあとで辻褄が合わなくなって困ってしまう方もいらっしゃいます。
時々、私達もびっくりすることもあるのですが。。。
税務調査官が、いくら良い人でも、彼らも仕事です。
中には大目に見てもらえることもありますが、「これは!」という内容については、無理ですから。
当然、私達はもっていかれないように戦いますよ。
税務調査の心構えの第一は、ありきたりですが、「聞かれたことにのみ答える」です。
さて、税務調査時には、場合によっては、丸一日一緒にいるわけですから、社長の考え方や理念、また趣味の話や家族の話、従業員さんの話など、普段とは違った面が垣間見え、距離が縮まります。
通常は、現在と未来のお話をしています。
現状把握やこれからの見込み、それに対する対策のお話が殆どです。
調査時には、その会社の歴史、社長さんの歴史などが確認でき、私達の認識も新たになったります。
その面では、税務調査も良い機会なのでしょうか。
2007年4月25日