業績悪化した時の資金注入
東日本大震災の影響は本当に大きいですね。
被災地はもちろんですが、被災地でなくても大きな影響が出ています。
業績の先行きが気になるところです。
この状況を踏まえて、政府が「融資の支援策」を打ち出しました。
■間接的な被害(計画停電や風評被害など)を受けた場合■
間接的な被害を受けて、業績が悪化している場合に活用できる融資制度です。
「東日本大震災復興緊急保証融資」といいます。
間接被害の影響で業績が悪化している中小企業も対象です。
(直接被害を受けた企業ももちろん対象です。)
この融資の対象条件は、震災後の3ヶ月の売上高が、
前年と比較して10%以上悪化しているなどの場合に受けられます。
この震災後の3ヶ月の売上高とは、1ヶ月の実績+2ヶ月の見込みを含みます。
早めに融資に動く事ができますね。
この制度は、無担保で、保証協会の保証割合は100%です。
無担保の融資限度額は8,000万円です。
■ここ数年の景気の悪化で業績が落ち込んでいる場合■
また、ここ数年の景気悪化で業績が落ち込んでいる場合は、
「セーフティネット保証融資制度」という制度融資も活用できます。
このセーフティネット保証融資も、無担保で、保証協会の保証割合は100%です。
無担保の融資限度額は8,000万円です。
■2つの制度を活用できる■
業績が落ち込んでしまっている場合は、この2つの制度融資が活用できます。
100%の保証協会の保証で、無担保で合計1億8,000万円の枠があります。
(あくまで最大枠です。)
保証協会の保証が100%なので、保証協会のOKが出れば、
銀行は融資してくれると考えていいです。
保証協会の保証が100%だと、銀行は安心して融資します。
貸したお金が返ってこなくても保証協会から返してもらえるからです。
この2つの制度融資をうまく活用して急場をしのいでください。
■出口に注意しよう!!■
今日、私がお話したいのは、融資を受けたあとの話です。
この2つの制度融資をうまく活用して急場をしのぐ事はできるけれど、
融資なので、当然ですが返さなければなりません。
「取りあえず・・・」という気持ちだけで融資を受けてしまうと、
あとあと大変になってしまいます。
業績が下がってしまっている社長さんの気持ちも良く分かります。
借入するなとは言えません。
しかし借入したために、より苦しい状態になってしまった社長さんも見てきました。
そこでお勧めしているのが、
「1年後の未来ビジョンをもって、低金利のお金を借りる」ということです。
実は1年後のビジョンを持てば、そんなに借入は怖いことではありません。
特に低金利の融資制度がある今は、チャンスともいえます。
その場しのぎをやめて、事前に事業計画を行ってから借りる。
これをするだけで、
【入 口】 銀行の印象もよくなり、借りる時も借りやすい
【出 口】 その後の返済や資金繰りも安心できる
【おまけ】 安全に返済できるイメージを共有でき、社内にも明るい雰囲気ができます。
では、事業計画をどうやって作成するのか?
そして、その計画通りにどうやって1年間うまく進めるのか?
無料相談を受け付けています。
体だったら、まず栄養をつけて今後に備えますね。
企業だったら、まず資金を注入して立て直しましょう!!
2011年6月22日