なぜ、税務調査が来るのか?
ますます暑くなり、夜明けが早くなりましたね。
時々、朝早く起きてマラソンをしています。
マラソンをした日は・・・仕事がはかどりません(汗)
まだ身体が慣れていないせいか、疲れてしまうのでしょうね。。。
早く慣れて、朝から爽快!と行きたいところです!
■なぜ、税務調査が来るのか?
いまは、税務調査の季節です。
春(4~6月)と秋(9~11月)が、最も税務調査が多いシーズンです。
「税務調査の連絡が入ったので心配」と、ご相談に来た社長さんがいました。
また、「なんでウチに税務調査が来るのだろう?」ともおっしゃってました。
税務調査に入られやすい会社には、入られやすくなる理由があるのですが、
実は税務調査自体の目的ではないのに、税務調査があることもあります。
税務署は日頃から、脱税者を捕まえるために、あらゆる面から情報収集を行っています。
例えば、税務調査では、その会社の取引先や取引金額も情報として残しています。
また、税務調査に入らなくても、雑誌・チラシの広告から情報収集したり、
街を歩いていた際に見かけた駐車場の台数から、持ち主が確定申告を適正に
しているかまでチェックしているのです。
飲食店の場合には、事前に来店して飲食していたりもします。
つまり、税務署にとっては、常日頃から収集している情報が大事であり、
その情報を取るために、かなりの努力をしているのです。
そこで行われるのが、「情報収集のための税務調査」です。
その会社に税務調査に行くのですが、その会社が適正な申告・納税を
しているのかをほとんどチェックもせずに、その取引先や顧客データを収集しているのです。
本当に迷惑な税務調査なのですが、実際にはこのような税務調査もあるのです。
具体的には・・・
○保険の代理店のところに税務調査に入って、顧客リストを情報収集
→ 節税目的や資産家を洗い出しています
○証券会社やFX会社
→ 副収入を得ているのに確定申告していない人を洗い出しています
○不動産仲介会社
→ 不動産を売却・購入したのに確定申告していない人を洗い出しています。
この他にも情報収集のための税務調査は行われています。
もちろん税務署は、「情報収集のための税務調査なので、御社には関係ないですよ」
とは言ってくれません。
また、せっかく税務調査に訪問しているので、その会社の調査も行ないます。
税務調査が始まってみないと、「まさか情報収集のためだけなの?」ということはわかりません。
時間が取られて迷惑な反面、自社に追徴税額があまり発生しないので、
少し喜んでもいい種類の税務調査なのかもしれません。
ただ・・・、関わる時間が勿体ないですね。
そのような場合は、「書面添付制度」をお勧めします。
「書面添付制度」については、以前メールでお話しました。
詳しく知りたい方は、こちら↓でご確認ください。
「書面添付制度」の活用自体と効果をさぐる/企業実務2011年6月号
「書面添付制度」で税務調査省略!/蛭田会計(現 税理士法人経営支援)ブログ
2012年5月25日