バランスの悪い決算書
先週の始めに胃腸炎にかかってしまいました。
(結局、かかってしまいました・・・)
いや~、本当に辛かったです。
トイレから出られず、そして、高熱です。
いま流行っている胃腸炎は、「吐く」「下す」「発熱」の3点セットのようです。
先週、そんな辛い思いをしたのですが、良かったこともありました。
少し痩せました(嬉)
では、本題に入りましょう!
■節税のタイミングの復習
少し時間がたったので、2週間前のブログの復習から行きましょう。
節税を考えるタイミングは、2つでした。
【期首の時点】と【期末3ヶ月前の時点】でしたね。
期首の時点では、会社と税負担と個人(社長)の税負担のバランスを検討した上で、
役員報酬額を決定して、計画を仕上げるという事でした。
最近では、「法人の実効税率 < 個人の実効税率」となるケースが多いので、
そこをキチンと試算して決定しましょう!という事でした。
なぜなら、役員報酬は事業年度の途中で変更できないからでしたね。
期末の時点では、「過去9ヶ月間の実績+これから期末にかけての3ヶ月間の予測」
を計算して、決算予測をしましょうというお話でした。
予測の利益から、「予測税額」と「予測キャッシュフロー」を試算する。
そのうえで、節税対策を決めてゆきましょう!というお話でした。
なぜなら、節税対策を講じると、キャッシュは減るからですね。
(節税して銭足らず・・・にならない為に!)
節税対策ごとに、次の3ステップを検討してください。
「この対策を講じたら、決算はこうなる」
「そして、税額はこれだけ減る」
「その結果、キャッシュフローはこうなる」
この3ステップを見極めて節税策を決定すれば、節税して銭足らず・・・
になりませんよ!というお話でした。
■バランスの悪い決算書
よく、バランスの悪い決算書を見かけします。
○役員報酬が高い割に、会社が赤字。
○役員報酬が低く、会社は好業績。
どちらもバランスが悪いのです。
「役員報酬が高いのに、会社が赤字」
会社は税金ゼロでも、社長は税金過多の状態です。
社長が会社にお金を貸していたりしています。
(つまり、会社が社長からお金を借りている=社長借入金)
気になる方は、決算書の勘定科目内訳書をチェックしてください。
借入金の内訳書に自分の名前があったら、それは社長借入金ですよ!
この「社長借入金」がウン千万円という決算書は結構あるのです!!!
この状態になっているという事は・・・
「高額な役員報酬を設定」
↓
「役員報酬を支払う」
↓
「お金が足りず、社長が穴埋め」
↓
「社長借入が増える」
会社と社長で、お金のキャッチボールをしている様なものです。
この状態になっているという事は・・・
役員報酬に対して、所得税・住民税・社会保険がかかった後のお金を
会社に戻しているという状態なのです!!!
とても勿体ないですよね・・・。
この無駄なキャッチボールは止めましょう!
特に、これからは、「法人の実効税率 < 個人の実効税率」の傾向が顕著です。
法人税率は下がる傾向にあります。
個人課税は上がる傾向にあります。
来年からは、1,500万円以上の役員報酬の社長は増税になります!
(税制改正で決定しました!)
必ず、期首の時点で事業計画をたてて、法人と個人の税負担を試算してから
役員報酬額を決定するようにしてくださいね!
☆★☆★編集後記☆★☆★
千葉県の習志野商工会議所で、セミナーを行なうことになりました。
日にちが近いですが7月3日(火)です。
「3つの材料で儲けの出る経営のコツ教えます!」というタイトルで、
午後1時から5時までの4時間やります。
料金も商工会議所の主催なので、3,000円とリーズナブルです。
まだ、3席ほど空きがあるそうなので、ご興味ありましたらご参加ください。
2012年6月29日