社長と株主の関係について
今回は社長と株主の地位について記載します。
前回、株主が一番偉い、の話をしましたが、今日はもう少しそのあたりを突っ込んでいきます。
会社は出資者(株主)がお金を出すことにより成立しているのですから株主がまず偉い、ということはわかってもらえたかと思います。
では世の中で偉いと言われている代表取締役(社長)はどれくらい偉いか、ですがこれは株主が代表取締役になって欲しい人に社長をやってくれと委任している状態なのです。
経営のプロであろう人に社長を任せれば経営や事業ノウハウを株主が知らなくても有効に資本を活用してくれて、配当やらの見返りが期待できると考えての関係なのです。
“プロであろう人”に頼んでいるわけですから、業績が上がらなかったときの仕打ちはひどいものが予想されますね。
株主から容赦なく意見されることもあるし、役員報酬は原則として株主が決定しますから、報酬はカットされるかもしれませんし、クビになる可能性も非常に高いのです。
今までの展開を見ていると、社長は株主に肝心なところをすべて抑えられていて、泣き寝入りするしかないののでしょうか。
もちろん、社長も一応は負けていません。社長側からいつでも自由に退任することもできます。
そして、経営を任されているわけですから、素人である株主の意見は右から左に流すこともできます。
ただし、これらを実行することは相当な反発がありますから、覚悟してください。
会社を作りたい(社長になり、事業経営をしたい!)とお考えの方は、“自分に資本金がなく、他人に出資してもらって社長になる”方法。
または、“資本金を他人に借りて自分が出資者も兼ねる”は、同じ代表取締役でも全く置かれている立場が違うのです。
これが、大株主=代表取締役であればこのような問題はないのですから、会社を設立する際には充分過ぎるほど考えた上で会社を設計してください。
2006年7月25日