株式の意味2

今回は、前回に引き続き、株式の意味の2つ目をお話します。

1つめは、“利益の配当を受ける権利”でした。

2つ目は、“経営の決定権を持つ権利”です。

株式会社は取締役のものではなく、出資者(株主)のものであることは以前にお話しましたが、その根拠はここにあります。

つまり、株式を持つ権利が会社を支配する権利なのです。

会社の重要な財産を処分することも、取締役をクビにすることも、株式を持つ人の多数決で左右されるのです。

3つ目として、

“会社清算時の財産の分配を受ける権利”

があげられますが、普通の投資家は会社がなくなることは望んでいません(清算財産を投資した金額で按分した額を受け取る事ができるわけですが、倒産等する会社には、それ以上の借金があるのが一般的なので、俗に言う“株券が紙切れになる”のが普通なのです…)

つまりこれは、当てにしないほうがいいでしょう。

その他にも、違う意味を持つ株式がありますが、この2つの株式の権利から派生したものと考えてよいでしょう。

大会社の仕組みは、大きすぎるためになかなか私たちには実感がわきませんが、会社の規模は問いません。

そして会社法はどの規模にも機能するようにできているそうです。

これからもできるだけ身近に感じられるように、噛み砕いてお伝えできるよう心がけて参ります。

行政書士 小松原励

2006年11月28日

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