会社という組織を考える。
前回は代表取締役が一人でも名乗れる話をしました。
しかし、代表取締役を名乗って優越感にひたれるのと同時に、それなりの責任(それなりどころではなくその会社の全責任)も一緒についてきます。
新聞やテレビでは、少し前の話ですが、ホリエモンなど社長や役員がちやほやされたりしますね。
最近では、パロマでしょうか、こき下ろされたりと、受け止められ方はさまざまですが、一番偉いのは、実はその裏側にいる株主(出資者)なのです。
会社というのは出資者がお金を出し合って役員に業務を任せている組織だったのです。
ですから、業績が上がらなかったり、気にくわなければ、出資者から容赦なく解任させられます。
この考え方は一般の従業員よりもシビアに解雇できます。
取締役は失敗の許されない残酷な職業だったのです。
ところが、会社法のおかげで資本金が1円でも会社ができることはこんなところにもメリットがあるのです。
“出資者=代表取締役”なら数字が悪いからクビ!なんてことにはならないので、どんどんチャレンジしてみることもできるわけです。
しかし、やっぱりというか、資本主義社会はお金を持っていると強いですよね。
2006年7月19日