金融機関との付き合い方を意識していますか?
私は、はじめて融資を受ようとする社長さんにお話していることがあります。
「相手を金融機関と思わずに友人だと思ってください」
友人から、お金を貸してくれと相談されたら・・・?
信用できる友人なら、その相談を聞きますよね。
でも、普段から信用できない友人からの相談ならば、どうですか?
「お金を貸してくれ」と頼まれても、内容も聞かずに断りますよね!
信用できる友人なら、その「お金の使い道」を聞いてあげるでしょう。
お金の使い道が事業資金だとしたら、その事業内容を聞きますよね?
そして、その事業がうまく行きそうだと思えたら・・・、
貸してあげようとの思いになってゆきますよね?
金融機関も同じなのです。
はじめて融資を受けるときは、金融機関とは付き合いはありません。
だから、友人の状態にする必要があります。
○自分の会社はどのような事業をしていて、こういう特徴がある。
○社長はどのような経歴でどんな人なのか?
という自己紹介が必要です。プロフィールですね。
このプロフィールに誠実さや実績が反映されている必要があります。
その上で、お金の使い道である今後の事業内容を説明するのです。
ここからが、「事業計画」の出番です。
※事業計画のポイントは、別の機会にお話ししますね。
そして、融資を受けた後も大事です。
融資を受けたら、そのままではいけません。
その後の経過報告を定期的に行ないましょう。
できたら、大変でも毎月の報告が望ましいです。
この定期的な報告が、将来また融資を受けるときに役立ちます。
定期的な報告をするときは、試算表だけでは意味がありません・・・。
試算表は、先月までの全社の業績結果を表すだけです。
試算表に加えて・・・
○この業績結果になった原因=「計画と結果のちがいの認識」
○認識した後の対策=「ちがいを埋める対策」
この2つを伝える必要があります。
この2つをカンタンに説明するには・・・、
○融資を受けるときに提出した計画と実際の「ちがう部分」、そして「原因」を明記
○ちがいを埋める「今後の対策」を明記
の2点を箇条書きでもよいので、別紙に書いて持参しましょう。
これは、金融機関向けだけでなく、本来の経営管理にも有効です。
この定期報告をしていると、金融機関の担当者はとても助かるのです。
○融資後の姿勢が評価される。
○次回の融資の際の材料が増える(稟議書が書きやすくなる)
ぜひ、金融機関との付き合い方を見直してみてください。
金融円滑化法の適用を受けている場合は、経営改善計画を金融機関に提出していると思います。
提出していない場合は、絶対に提出してください。
そして、この経過報告を行なってくださいね。
2012年3月21日