数字の背後には、ちゃんと「意味」が存在するのだ!!
巷の会計事務所は、よく決算診断をしてくれると思います。
しかし、その企業に応じた、独自の見るべき数字、割合、指標は異なります。
例えば、新取扱商品が出た場合は、その商品に係わる利益率、投資回収率、投資効果、変動費の上昇割合などなど。
また、会社のステージにより、見るべき数字、割合、指標も異なります。
これらを通り一遍等の分析指標で報告するのは、全くナンセンスと思います。
また、よくある同業他社比較についても同じです。
会社により、資金調達額、割合、地域特性、所有資産、貯蓄率なども当然、異なります。
あくまで、ひとつの参考指標としてなら良いのでしょうが、これにより一喜一憂するのもまた、ナンセンスなことだと思います。
従来の税理士事務所から報告があるこれらの指標、決算診断報告は、それだけのものという事です。
意味があるのは、やはり、御社の過去との比較、目標予算との比較、商品ごと・部門ごと・支部ごとなどの意味のある切り口での分析結果と思います。
利益率を同業他社と通り一遍の競争をしても意味がありません。
最近ベストセラーの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」(著者: 山田真哉氏)に以下の記述があります。
「決算所の分析について、どの数字に着目すべきか?(中略)優秀な経営者には、会計は苦手でもおさえるべき数字はちゃんとおさえている人が多い。(中略)つまり、ある特定の数字を定期的におさえること、これが分析の極意であり、これができるかどうかが数字のセンスの有無につながってゆくのである。」と記載しております。
また「すべての数字を均等に見ようとするから、訳が分からなくなる。誰もが正しいと答える正解はないのだ。」と続いて記載があります。
巷の税理士事務所が報告する、決算報告は、「通り一遍、すべての数字を均等に分析した結果。」では、ありませんか?
これでは、御社の強み、弱み、課題は捉えられるはずもありません。
「数字の背後には、ちゃんと「意味」が存在するのだ。」!!
御社に合致した、見るべき数字をおさえ、経営してゆきましょう。
2006年11月1日