企業経営の健康診断

この季節は健康診断を実施している事業所が多いですね。

私も人間ドックを予約しなければならないのですが、ひたすら先延ばしになってしまっています。これ、一番いけないこと!なんですよね。

さて、東京商工リサーチが、11月15日に発表したデータによると、1月~10月の全国倒産件数は1万1045件と5年ぶりに前年を上回りそうな勢いだそうです。

ただ負債総額は前年を大きく上回っていることから比較的小規模な企業の倒産が増加しているのではないかとのことでした。

中でもサービス業と建設業が多いとの事でした。

建設業については公共事業の大幅な削減による影響、ビルやマンションの建設に関してはかなり案件が多かったことを勘案すると特に公共事業のあおりを受けやすい土木が多かったのではないでしょうか。

サービス業に関しては、いつの時代も比較的「開業しやすい業種」であるだけに「コンセプト」や「ビジネスプラン」がキチンと定まっていないケースも多く見られ、当然”廃業しやすい業種”でもあります。

廃業はともかくとして、なぜ企業は倒産するのでしょうか?

答えは簡単で、お金が足らなくなるからです。

ではなぜお金が足らなくなるのでしょうか?

一つには当然、売上が減少する→利益が減少する、赤字になる→資金不足に陥る

というごくごくシンプルな構図があると思います。

ではなぜ途中でその流れを食い止めることが出来なかったのか?

実は人間の体と同じで、自分が病に蝕まれていることに気付いていないケースが多いからです!!

病気も長年精密検査を受けずに放置していると、気付いた時にはもう手の施しようがない状態になっていて、散々切ったはったをした挙句にお手上げとうことがありますよね。

会社も現在、どの様な健康状態にあるかを定期的に経営者がウォッチしていないと、気がついた時には手の施しようがなかったという状態であることが多いのです。

最後は、商工ローン等の融資により、切ったはったの延命処置を施しますが、万歳するわけです。

では対処法は何か?

これまた人間の体と同じです。

きちんとした健康診断と食事指導を会社も受ければよいわけです。血液サラサラ、BMI値適正!を目指しましょう。

いかがでしょう、とりあえず健康診断からはじめてみませんか?

中小企業診断士 川口貴之

2006年11月17日

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