予算策定と事業計画
予算策定と事業計画「来期の売上予算を策定する」時に、皆様どの様な順序で予算策定されるでしょうか?
よく見受けられるパターンは、営業各人から翌期いくら売上を達成するのか数値を出させ、それに管理職が下駄をはかせて会社トータルの売上予算を決定といった具合に作成していくというものです。。。
これはこれで予算作成手法の一つですが、実は逆算の発想で策定することによって事業計画とリンクした予算策定をしやすくなります。
まず、「当社が存続していくためにいくらの利益が必要なのか?」ということから最低限の利益目標を決定します。
さらに年間の固定費を算出し、「(必要利益+固定費)を賄うには、いくらの粗利(売上-変動費)が必要なのか?」(注)を割り出します。
その上で、「その粗利を捻出するにはどこにどれだけ何をいくら売上ればよいのか?」、と利益を基に逆算していく方法です。
その数字を達成する為に、企業としてどの様な計画をたて、役員・社員各自がどのような行動をとっていけばよいのか。といった具合に一つ一つ煮詰めて策定していくと、せっかく策定した予算が「絵に描いた餅」で終わることなく生きてくると思います。
(必要な利益の考え方に関しては、また機会を見て記載させていただきます)
「事業計画」を単なる数字合わせではなく「行動計画」にまで落とし込むことが重要です。
(注)
限界利益とは、製品の売価から変動費を控除した利益をいいます。
(売上高-変動費)-固定費=利益ですね。とすると、
限界利益=売上高-変動費
もしくは
限界利益=固定費+利益
で表すことができます。
2008年2月27日