業績を素早く把握するには!?
寒さ本番ですね。風邪などひいていませんか?
私は声がガラガラです。
風邪をひいた訳ではありません。
実は、先日、矢沢永吉さんのライブに日本武道館に行ってきました。
大きな声を出して声がガラガラになってしまいました。。。
「永ちゃんファンです」
と言うと、意外だと言われます。
なぜファンなのかというと、彼の生き方が好きなのです。
業界の慣習にとらわれず、自分のやり方でやってきたこと。
決してスマートとはいえない生き方。
数多くの失敗もして、そこから学んでいる姿。
人に何度も騙されてもいます。
それでも、その失敗にくじけずエネルギッシュな姿に元気が出ます。
私のような永ちゃんファンは多いでようです。
ライブに来る昔からのファンは、矢沢信者です。
そんな信者(ファン)を多くつくれれば、経営上も嬉しいですね。
また、永ちゃんは、ビジネスの感覚が非常に優れている人でもあります。
コンサートでのグッズの販権も、いち早く自分のものとして展開しました。
そのグッズ販売の売れ行きも常に把握し、指示を出しているようです。
ある年のライブツアーで、黄色いバスタオルの売れ行きが悪かったようです。
(あの「YAZAWA」のやつですね)
永ちゃんはその報告を受けて、早速ステージでその黄色いバスタオルを羽織ってパフォーマンスしました。
すると、それを見た観客は、黄色いバスタオルが欲しくなります。
その結果、黄色いバスタオルの売上が上がったのです!
永ちゃんは、常に現状を把握して対策をしているのですね。
さて、前置きが長くなりましたが、前回の続きです。
アンケートで最も多かった内容の
「経営状態を素早く把握する方法」についてオハナシします。
経営状態を素早く把握するには、3つの「経営判断の材料」が必要です。
「縦切り」
「横切り」
「比較対象」
なんのこっちゃ?と思われる方いるかもしれません・・・。
1つめの「縦切り」とは、事業内容ごとに業績を分けて把握することです。
「分けられないよ~」という声が聞こえてきそうですが、
たとえば、売上で考えてみてください。
1つの商品を、1つの場所で、1つの相手に、1つの方法
で売っている訳ではないですよね?
したがって、商品ごとの属性、場所での属性、相手先の属性、売り方の属性
などで業績を分ける事は可能です。
永ちゃんのように、グッズごと(商品ごと)の販売実績が把握できていれば、
素早く対策もできるのです。
自社にあった属性で、業績を縦切りに分けてみましょう。
「縦切り」するのは、売上だけでなく経費も縦切りします。
利益率の悪い商品がいくら売れても、利益は出ません。
その商品ごとの利益はいくらなのか?
(または商品グループごとの利益はいくらなのか?)
その相手ごとの利益はいくらなのか?
などが分かるようになれば、GOODです。
この縦切りが出来ていると、
○全体での業績では見えなかった部分が見えてきます。
(良い部門と悪い部門)
○業績が悪い部門は、どの部分が悪いのか見えてきます。
○悪い部分が見えてきたら、原因も見えてきます。
難しいことではありません。
まずは属性ごとに部門を分ける縦切りを始めてみてください。
始め方のコツは、最初はあまり細かく縦切りしすぎないことです。
属性も色々あります。
いくつか試してみてから、把握したい属性で縦切りを決めてください。
蛭田事務所(現 税理士法人経営支援)の顧問先さんも、定期的に縦切りの属性は見直すようにしています。
事業の規模や状況によって、把握すべき属性区分は変化しますからね。
次回、「横切り」と「比較対象」について解説します。
☆☆編集後記☆☆
この現状を素早く把握する方法は、矢沢永吉さんもやっています。
是非チャレンジしてみてください。
ちなみに、YAZAWAのタオルですが、もちろん私も持っています(笑)
ライブ会場で買って投げます。
(投げるの意味は、分かる人には分かると思います。)
その後は、使わずに大事にしまっているのですけどね(笑)
62歳の永ちゃんから、エネルギーをもらいました!!
永ちゃんの生きざまを知るには、次の2冊がお勧めです。
「成り上がり」
少年時代の生い立ちから成功するまで
「アー・ユー・ハッピー?」
成功してから、裏切りにもあった後の大人の人生観
お正月休みの読書に、いかがでしょうか?
2011年12月19日