経営判断の材料~応用編~
ここ数日、本当に寒いですね。風邪も流行っているようです。
私は先週末に少し体調を崩しましたが、皆さんはいかがですか?
さて、先日のブログに「縦切り」「横切り」「比較対象」の説明をしました。
縦切り-「業績を素早く把握するには!?」
横切り-「その部門、採算取れてますか?」
比較対象-「比較対象があると素早く把握できる!」
この「縦切り」と「横切り」は、業績を把握する基礎で、必要不可欠な材料です。
その「縦切り」と「横切り」が出来上がった時の社長さんの反応を順位づけました。
1位 驚き
2位 疑い
3位 納得
1番多いのは、驚く社長さんです。
「この部門がこれほどの業績とは思わなかった!」
「へぇ!この部門の利益率はこんなに良いの!?」
2位の疑いは、信じられない!というものです。
「この部門が、こんなに採算悪いなんて信じられない!」
「この部門は、こんなに利益率が悪いはずがない!」
「間違っているんじゃない!?」
3位の納得は、「大体思った通りだね~」
このように、縦切りと横切りで見えてくるものは、その会社によって様々です。
「驚き」→見えていなかった部分が見えたということです。
「疑い」→誤っていた認識が正しくなったということです。
「納得」→自分の認識と同じだったので安心ということです。
このように感情が動くと、社長さん自身のやる気の追い風にもなるのですね。
やってよかったと思うと同時に、社長さんから質問を多く頂く場面でもあります。
これは、具体的に業績が見えてきたからなのですね。
「縦切り」「横切り」の結果を担当者に確認したり、役員さんに報告したり、
ご自身で何度も確認したり、会議で活用するなど有効に活用していただきます。
これは、とても意味の大きい事だと思います。
縦切りと横切りは、実務的にややハードルは高いかもしれません。
しかし、この縦切りと横切りができれば、後はスムーズです。
縦切りと横切りの後は、以下の手順で経営管理を行なってゆきましょう。
「ステップ1」 認識を新たにする
「ステップ2」 経営判断の材料づくり その1「縦切り」
「ステップ3」 経営判断の材料づくり その2「横切り」
「ステップ4」 望む結果を明確にする 「目標設定」
「ステップ5」 結果を得るための方法を決定する
「ステップ6」 行動した結果を検証する 「比較対象」
「ステップ7」 アプローチの改善
ステップ1~3で、経営判断の材料の基礎をつくります。
ステップ4~5で、目標をつくります。これが「比較対象」となります。
ステップ6で、目標と結果を検証する。
ステップ7で、必ず結果を手に入れる為のアプローチの改善をする。
基礎が出来れば、後はステップ4~7を繰り返すことです。
いわゆるPDCAサイクルの経営管理の体制ですね。
PDCAと書くと、難しいイメージかもしれませんが、
目標をたてて、成果を見つめながら進めてゆくことです。
スポーツ、ダイエット、試験勉強のスケジュールなど、
実はいろんなシーンで皆さん行なっていることです。
経営も同じことですよね。
2012年1月13日