その業種を選び、今も続けている理由はなんですか?
先日参加した経営者向けのセミナーで、講師から質問がありました。
「その業種を選び、いまも続けている理由はなんですか?」
すぐに答えられなければ、経済の荒波を乗り越えることは難しいというのです・・・。
「大震災、円高、構造不況と、世の中の変化が激しくなっている。
自社の状況を把握できていなければ、急激な変化についていけない。
ただ反応するだけになってしまう。
いまのビジネス、いまのやり方を選択し、続けている理由は何なのか。
惰性で続けているのなら、見直しましょう!」
という事でした。
“その業種を選び、いまも続けている理由”
なかなか出てこないかもしれません。
その講師はさらに続けます。
「いま、自社がどこにいて、どんな状況か分かっている。
そして、手を打つべきところも見えている。
そうなっていれば、これから先は違う結果が出るだろう。」と。
そのためには、素早く「業績把握をする体制」が必要です。
つまり、経営判断の材料を揃えられているかどうかですね。
繰り返しで縮ですが、経営判断の材料は次の3つです。
(1)縦切りで業績を細分化する
(2)横切りで部門ごとの利益の仕組みを把握する
(3)比較対象と比較し、素早く現状を把握する
この3ステップで、経営判断の材料は揃います。
○縦切りができていれば、どの部門の業績が変化したのか、すぐ分かります。
○横切りができていれば、変化の原因が分かります。
(また、通常の儲ける力が分かります。)
○比較対象があれば、素早く変化に気付けます。
いま一度、「その業種を選び、いまも続けている理由」を考えてみませんか?
経営判断の材料を揃えていたら、すぐに答えは出ると思います。
2012年3月29日