自社を3分で理解する方法(SWOT分析)
突然ですが、自社の特徴を3分で説明できますか?
これ、結構むつかしいのです。。。
しかし、短時間で自社の特徴を理解する。または、理解してもらうことは大切です。
自社の特徴や状況を表現する場面というと、次の2つです。
融資を申し込むとき → 自社の状況や特徴を表現する必要がある
今後の事業展開を考えるとき → 自社の現状を認識する必要がある
結局、こうなっていませんか?
融資申込書に自社の特徴を書こうと思っても、端的にまとまらず、ダラダラと長くなってしまう。
今後の「事業展開」を考えようと思っても、自社の現状がスッキリ認識できないため、よい打開策がでてこない。
しかし、これからお話する方法を試してみると、
「自社の特徴」や「現状」をスッキリ整理できるようになります。
■4つの面で整理しよう!
「自社の状況」や「特徴」を認識するには、様々な角度から見る必要があります。
見る角度が多いので、結局まとまらないとなる事が多いのです。
そんな時は、「SWOT」の4つの面から整理してみましょう!
SWOTとは、次の単語の頭文字を並べた4つの面です。
S:強み(内部的な強み=Strength)
W:弱み(内部的な弱み=Weakness)
O:機会(外部的な追い風=Opportunity)
T:脅威(外部的な向かい風=Threat)
自社の特徴を、「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つの面で表現するのです。
「強み」「弱み」は、自社の内部の項目です。
(いわゆる「ヒト」「モノ」「カネ」に関する項目です。)
「機会」「脅威」は、自社の外部の項目です。
この4つの面をそれぞれ2~5項目列挙してみましょう。
すると、見えてくるものがありませんか?
眺めてみると、以下のものが見えてきます。
・どのように「強み」を活かすか?
・どのように「弱み」を克服するか?
・どのように「機会」を利用するか?
・どのように「脅威」から身を守るか?
具体例を1つ。
いま注目されている東南アジアと人脈がある製造業の会社だとしましょう。
「強み」
・独自の製造ノウハウがある
・ミャンマー語を話せるスタッフがいる
「弱み」
・資金不足
・従業員の高年齢化
「機会」
・ミャンマーの解放
・中小企業の海外進出機運の高まり
「脅威」
・国内市場の低迷
・当社製品の購入世代人口の減少
なんとなく会社の状況が見えてきますよね???
さらに、4つの面をそれぞれ組み合わせることで、今後の展開が見えてきます。
○「強み」と「機会」
自社の製造ノウハウをミャンマー進出に活かすには、どうしたらよいか?
○「強み」と「脅威」
国内市場の低迷を自社の強みでチャンスに変えるには、どうしたらよいか?
○「弱み」と「機会」
機会を自社の弱みで逸しないためには、どうしたらよいか?
○「弱み」と「脅威」
最悪の事態を避けるためには、どうしたらよいか?
ここまで読むと、見えてくるものがありますよね!!!
このストーリーをさらに具体的に表現すれば、融資申し込みの際も活用できます。
融資を申し込む場合は、「弱み」に資金不足の項目が入ります。
そして、事業計画のストーリーとしては、
「融資を受けた資金を活用して、『強み』と『機会』を活かした事業を行なう。
だから事業の成長期待も大きい。従って、返済も安心です!」という説明になります。
次の事業展開を考える場合もこのSWOTを活用!
自社内部の強みと弱み・自社を取り巻く環境を整理して認識すると、
自社をキチンと認識した上での論理だった展開に結びつくハズです。
ちなみに、このSWOTは1人ではなく、複数で列挙しあう方法もあります。
複数で行なうと、さらに多くの意見が出るので良い整理になりますよ。
2012年4月23日