続!科学と経営とスポーツは同じである!?
■経営でPDCAをする際のポイント
前回は、生活の色々な場面でPDCAをしているのです!というお話でした。
今日は、経営でPDCAをする際のポイントをお話します。
PDCAで経営管理する際、私達がお話していることがあります。
それは・・・
「時間をかけすぎないで、P(計画)を作成しちゃいましょう!」
PDCA経営管理を行う場合、P(計画)をたてる事が重要なのではありません。
「比較対象」として活用するために、P(計画)が必要なのです!
素晴らしいP(計画)をつくる事が目的ではありません。
P(計画)と、実行した結果との“ちがい”を認識することが重要なのです。
■“ちがい”に注目!!
比較対象のP(計画)を活用して、C(検証)とA(改善)を次の3ステップで行います。
「1ステップ」
計画とちがった結果(の部分)はどこか?
「2ステップ」
なぜ、計画とちがう結果になってしまったのか?
「3ステップ」
では、計画通りの結果を得るためには、どのように改善したら良いのか?
この3ステップで、経営管理と改善をしてゆきます。
大切なのは、P(計画)ではなく、C(検証)とA(改善)なのです!
C(検証)では、自社の強みや弱みを把握できるようになります。
その上で、A(改善)ができるようになるのです。
ただし、より良いC(検証)をする為には、
業績を「縦切り」「横切り」で把握できる体制をつくっておく必要があります。
縦切りと横切りができていないと、“ちがい”がキチンと明確になってきません。
これは、大切なポイントです。
※「縦切り」とは、業績を全体ではなく、事業部ごとに把握すること。
「横切り」とは、利益率を把握できるように、変動費と固定費を分けて把握すること。
P(計画)をたてることに、時間を使いすぎて疲れてしまい、
その後の大切なC(検証)とA(改善)ができない社長さんが多いです。
C(検証)とA(改善)をする為のP(計画)なのです。
例えば、「今期は、前期並みの業績を出すことが目標!」であれば、
昨年の実績が、比較対象のP(計画)であってもよいのです!
P(計画)は、素早く立ててしまいましょう!
経営管理の大前提である、「縦切り」「横切り」「比較対象であるP(計画)」を揃えること。
この3点セットが揃っていれば、あとはキチンとC(検証)をして、
A(改善)をしてゆけば経営体質は強くなるのです!
スポーツではPDCAするのに、経営は行き当たりバッタリ!?というのは、おかしいですよね!?
難しく考えず、やってみましょう!!
2012年6月13日