事業計画に魂を入れよう!
漏れのない事業計画
先日のブログで、「事業計画を立てるときのよくある風景」を書きました。
売上はいくらですか~?
経費はいくらですか~?
じゃあ、利益は○○円になりますね~♪
という足し算計画・・・。
恰好良い「事業計画の表」は出来あがります。
しかし、借入の返済や税金を考慮していますか?という内容でした。
今日は、その続きです。
未来でも、決まっている事があります。
○借入金の返済
○利益に対する税金
これに加えて・・・
○家賃など、毎月支払いが決まっている経費(固定費)
○売上の入金サイト
○仕入の支払いサイト
これらは、あらかじめ決まっています。
なので、あらかじめ決まっている部分はあらかじめ織り込んだ上で、
私がお聞きするのは、これら以外の“決まっていない部分”です。
○売上
―いつ、どこに、いくらで、なにを、誰が売りますか?
―その売上に対しての直接経費(変動費)は、どれだけかかりますか?
○人件費
―採用の予定はありますか?
―昇給の予定はありますか?
―計画どおりにいった場合の賞与の支払いは?
(計画どおりにいかなかった場合の賞与のしはらいは?)
○新たに購入する資産など
などの変動する部分を考慮して、損益の計画が完成します。
さらに、
―その売上の入金タイミング
―その経費(変動費)の支払いタイミング
―毎月支払のある経費
―借入金の返済
などを考慮して、資金繰りの計画も完成します。
損益だけでなく資金繰りの見込みも立てると、漏れのない事業計画になります。
事業計画に魂を入れましょう!
事業計画はつくるのが目的ではなく、その計画を達成することが目的です。
事業計画は、達成するための道しるべとして活用します。
道しるべとして活用するためには、数字が並んでいるだけでは役不足です。
「なにを」「なぜ」「どのように」
この3つが明確ならば、どんな夢でも実現すると言われています。
「なにを」
望む結果です。これは数字の事業計画書でも明記されます。
「なぜ」
なぜ、その結果を望むのか!?
この“動機”の部分を明確にしましょう!
動機として思い浮かばないならば、「その計画が達成できたらどう思うか?」
「その計画が達成できなかったらどれほど辛いか?」を想像してみましょう。
動機の部分が見えてくると思います。
「どのように」
計画を達成するための“具体的な行動”です。
計画を達成するためにどのようにするのか!?が抜けがちです。
融資を申し込む際も、この「どのように」の部分がなければ、計画書の意味をなしません。
是非、「なにを」「なぜ」「どのように」を事業計画に盛り込み、追い風として活用してください。
「なぜ」については、考えてもいなかったという社長さんもいらっしゃいます。
是非、「なぜ」それをするのか?を考えてみてくださいね。
2012年7月25日