年末のご挨拶と来年に向けて
今日で仕事納めという方も多と思います。
今年もいろいろありました。1年間ありがとうございました。
ところで、先日の選挙は自民党の圧勝でしたね。
まあ、自民党の圧勝というより民主党の惨敗でしたか。。。
ただ、今回の選挙結果は、個人的にとても気になって仕方ありません。
今年最後のメルマガは、選挙結果から思った内容を送ります。
今回の選挙の背景には、マスコミの一辺倒な報道とそれに対する情緒だけの判断
によるものだったと思います。
情緒・・・つまり感情だけで判断した結果ではないかと思います。
■肉を切らせて骨を断つ
色々な方とお話していて、「AかBか?」「白かクロか?」
のように、1問1答のやり取りが多くなった気がします。
「プロセスは要らない。答えだけが欲しい!」という印象です。
景気のせいなのか、情報過多のせいなのかは分かりません。
今回の選挙と同じく、「情報」と「情緒」だけで判断したいのだという気がします。
なにか、じっくり自分で考えることができなくなっている・・・。
そしてキチンと議論できなくなっている・・・。
そんな気がしてなりません。
でも、物事は100%白か黒かという事はありません。
特に経営判断をする場面ではそうです。
陰と陽の関係と同じく、どのような出来事もA面では良くても、
B面では良くないというのはよくある話です。
「A面の良さ」と「B面の悪さ」とを考慮して判断をします。
ことわざで言うなら、「肉を切らせて骨を断つ」でしょうか。
■経営判断も肉を切らせて骨を断つ
選挙もそうですが、経営判断も100%正解なものはありません。
有権者に都合のよい話だけをする立候補は、嘘つきです。
または、一部の人たちだけに都合のよい狭い議論しかされていません。
満足(果実)を得るためには、痛みを乗り越えることが必な場面もあります。
いまの日本は、まさにそんな場面だと思うのですが。
コストパフォーマンス(費用対効果)という言葉があります。
売上を上げるには、コストが必要です。
広告費をかけたり、新商品を開発したり、新市場を開拓したり、
新たな人材を確保したりと先行費用がかかります。
その先行費用をかけても、コスト以上の効果が出ると見込むから実行するのです。
コストパフォーマンス効果がある、と見込むから行なうのですね。
経営判断をするときは、このコスト(痛み)と、パフォーマンス(効果)を見定めます。
万が一、予測通りの結果が出なかったら、その原因を追及して、別の方法を試みる。
このPDCAの繰り返しだと思います。
■痛みのない手術?
自分で考えずに、安易に答えを求めるのは、
「痛みを伴わない手術はないですか?」と聞くようなものです。
やはり、100%全方位的に満足な経営判断はないのです。
節税でも同じです。ウルトラCはありません。
来年以降も厳しい経営環境が予想されます。
しかし、自分でキチンと考えて判断できれば、乗りきってゆけると思います。
他人や国に依存して、どうにかしてもらおうと思ってはダメなのですよね。
選挙結果を見ていて、ジョン・F・ケネディの就任演説を思い浮かびました。
「祖国があなたに何をしてくれるかではなく、
あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」
自分で現状をキチンと把握して、感情ではなく自分で考えて判断できる。
情緒による判断ではなく、これができれば乗りきってゆけると思います!
2012年12月28日