PDCA戦略会計による、経営管理について。
先日より、中小企業に最適な経営管理手法として、当事務所が提唱する「PDCA戦略会計」による経営管理について、記述してきました。
くどいですが、まとめの意味も込めて、下記に簡単に「PDCA戦略会計」のサイクルについて、記載します。
P(プラン)計画
計画を立てます。つまり、事業計画です。
事業計画とは、売上目標・利益目標・資金繰り目標から始まり、企業の有限な財産である人・モノ・カネをどこに、どのように投下し、どのくらいの効果(利益)を得る事を目標とするのか、までを含みます。
変なコメントですが、最初から、キッチリとした計画を立てようとしない事がポイントです。
重要なのは、このPDCAのサイクルを回した結果、
○自社について、より深く把握・認識できること。
↓
○自社の弱みを補完し、自社の強みを武器として活用できること。
↓
○経営の経営判断が、根拠あるものになること。
↓
○従業員さん、銀行などに、自社の現状・目標・事業計画について、論理的な説明ができるようになること。
↓
○経営体質が、強化されること。
が目標です。
従って、一度やれば良いというものではありません!!
繰り返せば、繰り返すほど、経営体質は強化されてゆきますから。
コンサルティング用語で“分析のジレンマ”というのがあります。
分析ばかりしていて、実際の実態は何も変わらないというものです。
まずは、この計画を 最初は財務からの視点で作成します。
これが発展し、販売計画・生産計画・行動計画まで含んだ事業行動計画を作成、実行-チェック-カイゼンというサイクルを繰り返し、その効果を測定しながら体質強化を図るのが目標です。
D(ドゥー)実行
P(プラン)計画に基づいて実行します。
C(チェック)評価
計画P(プラン)の通り、実行D(ドゥー)できたか否か、結果を検証します。
計画とは異なる結果の部分について原因を追究します。
―良い結果は、自社の強み(武器)として。
―悪い結果は、自社の弱み(克服課題)として。
原因が、外部環境による場合は、外部環境と自社との関係を認識いただきます。
この作業が最も重要です!
A(アクション)改善
C(チェック)で把握して頂きました
・弱みに対し『カイゼン』する対策。
・強みに対し、今後も維持する対策。
・外部環境の変化に対応する対策。 を講じます。
その後、再度P(プラン)を作成し、PDCAを繰り返します。
二回転目以降は、既にこのPDCAサイクルを行っているので、実体験として今まで以上に会社の強み・弱み・外部環境について深く認識できているはずです。
PDCAサイクルを繰り返すほど、さらに自社に合致したP(プラン)が作成可能となり、外部環境に適応した、より深く、戦略的に、理にかなった行動計画となってゆきます。
先日も記載しましたが、まずは、「知覚考動」です。
やってみましょう!
2006年7月31日