確定申告 ちょっとその前に!
確定申告の時期です。
もう、既に申告は終わったという方もいらっしゃるでしょう。
私が、確定申告の相談を受ける上で申し上げていることを、ここに記載します。
「ご自分にとって、効率のよい申告をしましょう」
です。
確定申告の相談を受ける際にお伝えすることは、節税しましょう! 税金を安くしましょう!
というお話ではありません。
節税とは、出て行く税金を減らす事によって手元に残るお金を増やすこと!ことです。
フォーカスすべきは、手元に残るお金を増やすこと!残ったお金を事業に再投下して業績をあげること!
最初から「節税しましょう!」とお話していないのは、長い人生で、出て行く税金を減らすことだけが、自分のお金を守ることではない!と常々感じているからです。
どういうことかと言うと。。。
【節税を目的とした申告をしている】
↓
【課税所得金額が少なくなっている】
↓
【税金が少なくて済んでいる】
一見、問題はないように見えますね。
しかし、最近このような方々から切迫したご相談が多いのです。
どのようなご相談かというと???
「住宅ローンが組めないんです・・・先生、どうにかなりませんか?」
「融資を受けたいんですけど、断わられてしまいました・・・どうしたらよいでしょう?」
というご相談です。
【税金が少なくて済んでいる】という事は業績がよくないということです。
業績がよくない方に対しては、金融機関は融資をしてくれません。
貸す側としては、お金を返してもらえない可能性が高いのだから、当然ですね。
○念願の自宅購入の際の住宅ローンを申し込むとき
○ビジネスチャンスの事業資金を申し込むとき
○どうしても、資金が足りない、運転資金を申し込むとき
本当に資金が必要なときに、資金調達ができない事は、お金を守る(税金を減らす)こと以上に残念な状態です。
その融資が通れば → 念願の住宅が手に入る!
その融資が通れば → ビジネスチャンスを掴める!
その融資が通れば → なんとか急場をしのげる!
というチャンスを逃してしまっている訳ですから。
ご自分の人生設計を踏まえた申告、節税をしましょう!という、私からのささやかなアドバイスです。
申告書は、税務署だけに見せるものではありません。
銀行や取引先にも提出することがあるのです。
税務署には業績を悪く見せたい → 税金が少なくなるように。
銀行や取引先には業績を良く見せたい →融資や取引がスムーズに運ぶように、したいものです。
両方を勘案した申告をしましょう!
2008年3月6日